子供が未成年のうちに親が亡くなった際の遺産相続体験談

遺産相続は年を取ってからの問題だから自分にはまだまだ関係ない話と思っている人はいませんか?そんなことはないのです。いつ自分の両親が亡くなるか分かりませんし、時間がある時に遺産相続について理解を深めておくことは大切でしょう。今回は若くしてご主人を亡くされたRさんの遺産相続体験談についてご紹介しましょう。

未成年の相続は家庭裁判所の特別代理人の専任

Rさんには3歳上のご主人と小学校6年生になる1人息子がいました。先月Rさんはご主人を不慮の事故で亡くされてしまいました。Rさんは大きなショックを受けていますが、1人息子のためにも前を向いて生活していこうとしており、遺産相続の手続きもすすめることにしました。Rさんの場合、ご主人の両親は2人とも他界、兄弟もおらず1人っ子だったため、ご主人の遺産を相続できる法定相続人はRさんと小学生の息子さんの2人だけでした。この場合、子供は未成年になるので全てRさんが遺産相続することになるのでしょうか?

この場合、遺産分割の手続きをしなければ相続財産の名義変更をすることはできます。

つまり相続人が未成年になる場合には、家庭裁判所の特別代理人の専任申し立てをしなければならないのです。手続きに手間や時間が非常にかかるため、素人だけで行うのは不可能になってきます。弁護士や税理士の先生にお願いするのが賢明でしょう。子供が小さいので、相続の手続きなどは関係ないと思いがちですがそんなことはありません。いくら未成年でも法律上は息子さんも相続人になるので、遺産分割の手続きをしなければならないのです。

通常未成年者の場合、親権者である親が、法定代理人として協議します。しかしRさんの場合、息子さんとRさんの利益がぶつかってしまう状態になるので、法定代理人にはなれないのです。そのため、家庭裁判所に出向き、息子さんの特別代理人の専任を申し立てなければならないのです。

遺産分割協議書

そこで選任された特別代理人とRさんが協議をした結果、遺産分割協議書を作成できるのです。この時の相続方法は、Rさんが全て相続するようにしてもよいですし、息子さんに遺産の一部を相続させてもよいでしょう。子供が小さいうちに親が亡くなってしまうと、遺産相続は非常に大変です。そのため生前に遺言書を作っておくことをおすすめします。遺言書の作成は年を取ってからと思いがちですが、子供が小さいうちから作成しておいた方がよいのです。遺言書は元気がある時に作成していた方がよいので弁護士や税理士に相談しながら作成するとよいでしょう。